S.C Lab JAPAN は、現在準備中です。
Our Story
台湾の双渓(シュアンシー)にある茶園を原点に、「S.C Lab(仃杉茶酒)」は茶酒(ティースピリッツ)を通じて、今、世界へと歩みを進めています。
18世紀以来、貿易の発展や人口の移動とともに、台湾の地に深く根を下ろしてきた茶文化。それはこの小さな島にとっての誇りであり、歴史の足跡でもあります。台湾の心地よい気候と高山の地理的環境が育む極上の茶葉。その土地の恵みを一身に受けて、「S.C Lab」は誕生しました。
2022年に設立された「S.C Lab」は、茶園の三代目であるMikey、その友人であるAlan、そして蒸留家のPouriaの3人によって共同で立ち上げられました。彼らの多様な文化的背景やこれまでの経験が、ブランド名のインスピレーションの源となっています。
「仃」という文字には「独立」や「単独」という意味があり、どこにも属さない『アウトサイダー(独自の道を歩む者)』としての姿勢を表しています。一方、「杉」は彼らの原点である「深い森」を象徴しています。
また、「S.C」は「Sensitive Creature(繊細な生き物)」の略。豊かな大自然の中で、五感を研ぎ澄ませ、そのつながりを追い求める姿を、この名前に重ね合わせています。
故郷への帰還、そして茶園との再会

台湾からアメリカに渡り長年働いていたMikeyは、2019年のパンデミックをきっかけに台湾・双渓の遠景山にある実家の茶園に帰ってきました。帰郷後の日々は、彼の中に幼少期の記憶を呼び覚ましただけでなく、伯父から茶作りを学び始めるきっかけとなりました。
そんなある日、地元の年配者たちが、古くから高梁(コーリャン)酒や米酒に茶葉を漬け込んだ「茶酒」を作って楽しんでいたことを知ります。この伝統的な習慣が、Mikeyの心に新しい開発のアイデアを芽生えさせました。
Mikeyは実家で採れた茶葉を一袋抱え、カナダから台湾に渡ってバーを営んでいたPouriaのもとを訪ねました。ここから、伝統と革新を融合させた茶酒開発の旅が始まったのです。
実験と蒸留

MikeyとPouriaは、まず茶作りのプロセスを深く理解することから始めました。実家の茶園では主に台茶12号、20号、24号といった茶樹が栽培されており、それぞれの特性や季節に合わせて様々な種類のお茶へと加工されています。
その中でも、台茶24号から作られる紅茶や金萱(キンセン)茶が持つ独特な香りは、彼らの茶酒の主役となる原料となりました。
彼らは茶農家を巡りながら、蒸留の実験を重ねました。その中で見出した「茶葉の製法自体を調整する」という革新的なアプローチにより、最終的に幾重にも重なる奥深い風味を持つ茶酒を生み出すことに成功したのです。
伝統と革新の融合

伝統的な茶酒は、高梁酒や米酒にお茶を漬け込むのが一般的ですが、これではお茶本来の繊細な香りが、お酒の強い香りに隠れてしまいがちです。そこでMikeyたちのチームは、現代の蒸留技術を用いることで、お茶の風味を主役に据えることに成功しました。
「S.C Lab」のクリエイションは、伝統と革新が織りなす旅そのものです。お酒に茶葉を漬け込む伝統的なスタイルから、現代の蒸留技術を用いた製法への進化。自分たちで描いたブランドロゴや、子どもたちの絵から生まれたボトルのラベル、そして新しく生まれた子どもの名前を冠したお酒の数々。
「S.C Lab」は単なる新しい飲料の実験ではありません。それは、時間、土地、そしてチームメンバーそれぞれの人生が詰め込まれた、独自のクリエイションなのです。
